Rogers LS3/5A ウーファー交換(Monacor SPH-135/AD)
知り合いより片側の音が鳴らないRogers LS3/5Aを譲って頂きました。初期の15[Ω]タイプです。
動作を確認した所、確かに片側のウーファーから音が出ません。
ウーファーを取り出して確認した所、何らかの原因でコーンが変形してしまいボイスコイルが磁気回路と接触、音が鳴らなくなってしまったようです。
コーンの補修部品を探したのですがどこも作っていません。
キャビネットはとても綺麗で何とも勿体無いので、同じ特性を持つウーファーに取り替える事にしました。
調べた結果、候補を以下の2つに絞りました。
・Falcon acoustics B110
http://www.falconacoustics.co.uk/falcon-kef-b110-sp1003-new-ls35a-ab1.html
-オリジナルのKEF製B110の設計者が設計したとの事で確実なチョイスなのですが、ペアで192ユーロは予算オーバーです。。。
・Monacor SPH-135/AD
http://www.monacor.co.uk/categories/hi-fi-midrange-speakers/vnr/101850/
-聞き慣れないメーカーですが、ドイツの会社の様です。特性も似ており、何よりペアで68.64ユーロという価格が魅力的です。
あまり悩む事も無くMonacor SPH-135/ADを購入する事にしましたが、購入できる通販サイトが無く困りました。
国内の通販サイトは商品すら置いていない状態で論外なのですが、海外の通販サイトも日本への発送が出来ないサイトばかりで、困ってしまいました。
そんな中、Loudspeakerfreaks.comというオランダの通販サイトは日本への発送も可能という事でここで購入する事にしました。
http://loudspeakerfreaks.com/Product.asp?Product_ID=5542
地球の反対側から送ってもらうだけあって、送料はメチャ高かったです。なんと48.99ユーロも掛かってしまいました。納期は約半月でした。(メーカー取り寄せの状態で3月14日に発注の4月2日到着)
早速ウーファーの交換に取り掛かりましたが、少し注意が必要です。実は取付用ネジ穴がオリジナルのB110と比べて数mm程度大きく、リューターで内側を削らないと入りません。鉄粉が磁石に引き込まれないようにマスキングテープ等で養生してから削りました。ネジ穴直近等でマスキングが出来ない場所は、削り終わった後に掃除機のスキマノズルとマスキングテープの粘着部を使い鉄粉を除去しました。
左がMonacor製のSPH-135/AD,右がKEF製のB110です。片方のB110は特に問題はありませんでしたが交換します。
ウーファーの交換後、音が出ることを確認し作業終了です。
元々のLS3/5Aの音は片側のみ、しかも40年近く経過した状態でしか聴いていないので正直評価のしようがありません。
特段音が変わったということも無く、フツーにいい音鳴ります。
パルテノン多摩 マジックサウンドルーム
多摩ニュータウンまでドライブに行った時、たまたま見つけて気になったので入ってみた。
マジックサウンドルーム一覧 多摩市立複合文化施設[パルテノン多摩]
ここでは19世紀中頃から20世紀初頭に作られた8台の自動演奏装置と、その動作原理が展示されている。自動演奏装置は動態保存されていて、大人200円で演奏を聴くことが出来る。
自動演奏装置の動力源はゼンマイ・モーターで作った空気圧・電磁ソレノイド等だが、空気圧が主流だった様だ。
演奏データは紙の巻物にパンチ穴が開けてあり、そこから読み取る。磁気メディアが登場する以前のコンピューターと変わらない。
演奏は1時間毎に20分程、4台位の自動演奏装置が紹介される。チケットは1日有効なので、2時間程居座ればほぼ全装置の演奏が聴ける。今回はインフォフ・ムクレ・チェンバー・オルガンだけ聴く事が出来なかった。
いざ演奏が始まると、100年前の楽器という事を忘れさせる程パンチの有る音を聴かせてくれた。特にアメリカの自動車メーカーが特注で作らせたというパッカード・ウェルテは演奏前に音の大きさに驚かないように説明があった程。
装置のデザインについては高価そうだな~位しか分からないが、バイオリンとバンジョーの自動演奏機は不気味であった。当時の技術の限界もあり仕方ないとは思うが、楽器が機械のアクチュエーターに拘束されて音を出す様はやはり美しくない。とはいえ演奏が始まると軽やかな音を奏でるこのギャップも自動演奏装置の醍醐味と言えるかもしれない。
録音技術やラジオの発達により自動演奏装置はその地位を奪われた為、ラジオ好きにとってはなんとも複雑な気持ちになってしまった。
演奏後にスタッフの方と話が出来たが、自動演奏装置のベロシティの話からMIDIの話で盛り上がってしまいレトロな雰囲気ぶち壊しなオチになってしまった。
おかえりWX321J
2年前に機種変更したPORTUSからWX321Jにまた戻ることになった。以前Willcom03が文字通りウ○コム03と揶揄される程酷い出来だったので急遽復活して以来、3回目の登場となる。なんだかんだいってWX321Jは地味ながら良く作り込まれた名機だと思う。
当時は通話定額やテザリングは殆どのキャリアで行っておらず、スマートフォンはiphone以外マトモなものが無い時代だった。
PORTUSを使っての総括としては、サービスエリアは狭いものの、つながりさえすればストレスフリーなモバイル生活を謳歌することが出来た。(マイナーなultraspeedだったことが大きいと思われる)
しかし安価なMVNOやスマートフォンが台頭した今は見劣りするのも事実、W-value割引終了のタイミングで退役させることにした。
当分はWX321JとAscendG6の2台体制になる。
ふとWX321Jに残っていた当時のPHSの請求金額を見たら1万6千円も請求されていた。PHSで安いから仕事でじゃぶじゃぶ使っても大丈夫とタカをくくっていたらこんな目玉が飛び出る金額が請求されちゃったんだっけな。
今ならケータイプランとスーパー誰とでも定額で3千円で済んでしまう。
PHSのパケット料金も定額になるので、昔は手が届かなかった公式サイトを駆け巡るのがささやかな贅沢になっている。
こうなったら意地でPHS停波まで使っていたいがキーロックのスイッチがバカになっているので不安である。
修理自体は来年までやっているので、見積もりだけは取っておこうかな…